ひょうご経済プラスTOP 経済 新入社員の残業禁止、社内に保育所 10年で女性社員数4倍に

経済

新入社員の残業禁止、社内に保育所 10年で女性社員数4倍に

2019.08.01
  • 印刷
120ワークプレイス神戸に設けた拠点で、若手女性社員と打ち合わせする後藤社長(左から2人目)=神戸市中央区磯上通4

120ワークプレイス神戸に設けた拠点で、若手女性社員と打ち合わせする後藤社長(左から2人目)=神戸市中央区磯上通4

 総合エンジニアリング会社の阪技(はんぎ)(兵庫県高砂市)が、女性や若者が働きやすい環境づくりに取り組んでいる。新入社員の残業を禁止し、社内に保育所を設置するなどし、この十数年で女性の社員は4倍以上に増えた。後藤純次社長は「適材適所の配置で社員の能力を最大限生かす仕組みを考えた結果」と語る。(篠原佳也)

 阪技は大手メーカーの協力会社として発電用タービンの設計から製造に関する一連のサービスを手掛ける。従業員は245人。

 同社が若者や女性の活躍を重視するようになったのは、元機械設計エンジニアでもある後藤氏が社長に就任した約10年前から。社内に従業員用の保育所を2016年に設けたほか、今年2月には、結婚などで首都圏に移った女性社員が引き続き働けられるよう、東京都内にサテライトオフィスを開設した。

 「女性活用は20代のころから念頭にあった。設計を指導しても女性は男性と変わらないどころか、優秀な人も多かった」と後藤氏。男女分け隔てなく採用した結果、現在では新卒の半数以上が女性になった。「人材を『人財』にしようと知恵を絞ってきた。社員が長く働けると、技能や経験のある社員が増える。ニーズ以上のサービスを提供し、顧客満足から顧客感動へつなげたい」と話す。

 若手が活躍できる環境づくりでは昨年夏、神戸市中央区の会員制レンタルオフィス「120ワークプレイス神戸」にイノベーション(技術革新)を目的とする拠点を設けた。「ベテランには匠(たくみ)の技があり、若手には未来を創造する新しい発想がある。両者の融合で新しい風を起こしたい」と意気込む。

 これらの取り組みが評価され、昨年11月には「ひょうご仕事と生活のバランス企業表彰」に選定。後藤氏は「今後も、社員一人一人の潜在能力を引き出す組織づくりに注力したい」と話している。