経済
「Mラボ」の企業課題解決ラボ 学生ら中間発表会
兵庫県内の中小企業などが抱える経営課題を大学生が調査研究し、解決を目指す実践型インターンシップ「Mラボ課題解決ラボ」の中間発表会が8日、神戸市中央区の神戸新聞社であった。学生ら約200人が課題調査の方向性などを報告。10月26日の最終発表会で研究成果を披露する。
課題解決ラボは、県内企業と大学生の就職マッチングを支援する「Mラボ」(神戸新聞社など主催)の中核事業。7回目の今回は、10社と県内外11大学のゼミ生20チームが参加する。学生らは6月から企業訪問や経営者との意見交換を通じて、研究テーマを探ってきた。
この日は、旅館運営の三晃商事(姫路市)と組む関西学院大商学部の西本章宏ゼミが「旅館を拠点に生活するようなシェアハウスの要素を取り入れることで、若者の旅館離れを解決できるのでは」と報告。同社は「シェアハウスの利用者が旅館に来たいと思えるような具体策を示してほしい」とコメントした。
同大3年の男子学生(21)=奈良県生駒市=は「今後に向け、必要なデータなどの課題が具体的に見つかった」と、最終発表に向けて意気込んだ。(中村有沙)