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モーターローラー増産へ 伊東電機、需要増で

2019.08.22
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増築した工場の前で、モーターローラーを手にする伊東電機の伊東徹弥社長=加西市朝妻町

増築した工場の前で、モーターローラーを手にする伊東電機の伊東徹弥社長=加西市朝妻町

 搬送機器メーカーの伊東電機(兵庫県加西市)は、コンベヤーに使われる「モーターローラー」を増産する。人手不足で省力化を図る物流施設、工場などの需要増に対応するためで、本社工場を増築し生産能力を年内にも約2倍に増強する。(佐伯竜一)

 1946年創業。モーターと可変速ギアを内蔵して自ら駆動するモーターローラーの最大手で、世界シェアの約7割を握る。加西市に3工場を構え、欧米と中国にも生産拠点を置く。植物工場も手掛ける。2019年3月期の売上高は約113億円で、海外比率は約6割。国内で従業員約300人を擁する。

 モーターローラーは、インターネット通販の台頭で物流施設向けの需要が伸びているほか、人手不足に直面する生産現場でもニーズが拡大している。同社はモーターローラーを生産する「本社第一工場」を増強。04年に拡張した後、昨年秋ごろから2度目の増築に掛かり、今年6月までに仕上げて一部を稼働させた。

 今回の増築で、延べ床面積は約2万平方メートルと従来の2倍強に広がる。ローラーのほか、搬送物の流れを変える「分岐装置」なども製作する。生産ラインにも自社製のモーターローラーを導入して顧客らに見学してもらう。

 同社は今年6月にトップを交代。80年から社長を務めた伊東一夫氏(75)が代表権を持つ会長となり、次男で専務執行役員だった徹弥氏(45)が社長に就き、経営体制の強化を図る。

 同社は22年3月期に売上高200億円を目指す。徹弥社長は「制御機器や生産ラインなど、関連製品もすべて社内でまかなえるのが強み。加西で培った技術で世界に貢献したい」と意気込む。