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ノーリツ 麦茶殻を使った梱包用緩衝材を開発 伊藤園と共同で

2019.08.22
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ノーリツと伊藤園が共同開発した麦茶殻配合の給湯器用緩衝材=明石市二見町南二見(ノーリツ提供)

ノーリツと伊藤園が共同開発した麦茶殻配合の給湯器用緩衝材=明石市二見町南二見(ノーリツ提供)

古紙製の緩衝材に配合する麦茶殻(ノーリツ提供)

古紙製の緩衝材に配合する麦茶殻(ノーリツ提供)

 給湯器大手のノーリツ(神戸市中央区)は、飲料大手の伊藤園(東京)と共同で、麦茶飲料の製造工程で出る茶殻を使った梱包用の緩衝材を開発した。古紙製の緩衝材に茶殻を約20%配合して約7%軽量化し、配送時の環境負荷の低減につなげる。初年度は650ミリリットル入りペットボトル換算で300万本相当の茶殻を再利用する。(大島光貴)

 新しい緩衝材は9月から、賃貸マンションなどに設置するガス給湯器7種類の梱包用に使う。いずれも給湯や暖房の単一機能で、10~15キログラムの比較的軽い製品だ。ノーリツが年間に製造販売する全給湯器約120万台のうち、初年度は15万台で使用を予定している。

 同社は環境に配慮し、約20年前に緩衝材の多くを発泡スチロールから古紙製に変更した。ところが、近年の古紙不足で価格が上昇し、コスト削減を模索していた。

 一方、伊藤園も「健康ミネラルむぎ茶」などの販売増で大量に生じる茶殻の飼料・肥料以外の活用法や新たな需要家を探していた。両社の共通の取引先が橋渡しとなって、昨年から緩衝材に利用するための共同開発を進めてきた。

 ノーリツはコスト削減効果を考えて茶殻を多く使いたかったが、配合しすぎると硬くなり、緩衝材としての弾力性が失われることが判明。含有率を20%にとどめた。給湯器を天地で挟むようにして使う緩衝材1組当たり、650ミリリットル入りペットボトル約20本分の茶殻を配合している。今後も研究開発を進め、他の商品にも広げていく考えだ。

 伊藤園は神戸市出身の故本庄正則氏が1966年に設立。同市西区や静岡県などに工場を構え、麦茶・緑茶飲料でトップシェアを握る。