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肌の再生効果、スプリング8で解析 新化粧品が9月発売

2019.08.24
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スプリング8での解析結果をもとに開発した化粧品(コーセー提供)

スプリング8での解析結果をもとに開発した化粧品(コーセー提供)

兵庫県佐用町にあるスプリング8=2017年5月

兵庫県佐用町にあるスプリング8=2017年5月

 化粧品大手のコーセーとミルボン(いずれも東京)は、兵庫県佐用町の大型放射光施設「スプリング8」で肌の角層を分子レベルで測定し、角層内で水分が結合するメカニズムの解析から、傷ついた肌の再生効果がある成分を特定した。研究成果をもとに肌の潤いを保つ新しい化粧品を開発し、9月から全国で販売する。(中務庸子)

 肌の角層は表皮の最も外側の部分で、主にタンパク質でできている。これまで乾燥や紫外線の刺激で傷ついたタンパク質の構造変化は解析されておらず、両社が東北大と共同で2017年から研究を始めた。

 角層の測定には、スプリング8の赤外顕微鏡を使用した。強い放射光を出せることから、分子レベルでもタンパク質の構造変化などを短時間で鮮明に解析することができたという。

 この結果、角層に紫外線を照射するとタンパク質の構造が乱れ、水分の結合が低下して肌の潤いが損なわれることが分かった。さらに、傷ついた角層の状態を改善し再生の効果がある成分を調べたところ、コーセーがすでに独自開発していたリンゴ由来のエキスに、同様の効果があることを突き止めた。

 新商品「インプレア」のシリーズで投入。主な品目に独自開発のエキスを配合し、肌の潤いを保つ。両社が共同出資して設立したコーセーミルボンコスメティクス(東京)が、美容室での専売化粧品として発売する。化粧水や乳液、ファンデーションなど18品目23種類を用意した。500~1万円。取り扱いの美容室は同ブランドのホームページで調べられる。

 ミルボンお客さま相談窓口・フリーダイヤル0120・991714