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川重、東南アジアで二輪車強化 ベトナムに販売子会社

2019.09.04
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明石工場で製造され、ベトナムで販売される二輪車。需要の見込める東南アジアで二輪車事業を加速させる(川崎重工業提供)

明石工場で製造され、ベトナムで販売される二輪車。需要の見込める東南アジアで二輪車事業を加速させる(川崎重工業提供)

 川崎重工業(神戸市中央区)が、二輪車事業で東南アジア市場への展開を加速している。このほどベトナムに現地法人を設立し、販売を開始。マレーシアでは合弁会社に追加出資した。国内市場の伸びが見込みにくい中、経済成長とともに拡大する新興国での需要を取り込みたい考えだ。(横田良平)

 ベトナムでは、海外12カ国目となる二輪車の販売子会社を設立。これまで現地企業に販売を委託していたが、直営に切り替えた。子会社は現地企業の販売店網を継承し、明石工場(明石市)などで製造した二輪車を販売する。

 同国の二輪車市場は2018年に約330万台に達し、アジアでは中国、インド、インドネシアに次ぐ規模。19年には約360万台まで膨らむ見通しで、川重が得意とする排気量250cc以上の大型も拡大が見込まれる。川重は同国で175~千ccのクラスを展開しており、19年度は2500台の販売を目指す。川重は「中・大型クラスで、さらなるブランドの強化につなげたい」とする。

 マレーシアでは現地企業と共同出資する合弁会社の株式を追加取得し、出資比率を19%から30%に引き上げた。今後、経営への関与を強め、マレーシアでの事業を強化する。

 調査会社の矢野経済研究所(東京)によると、世界の二輪車の生産台数は25年には17年比1・3倍の約7400万台に達する見通し。新興国では近年、所得水準の向上で中・大型の需要拡大も見込めるという。一方、日本自動車工業会によると、国内の18年の二輪車販売台数と保有台数は、いずれも09年比で15%減少している。