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神戸どうぶつ王国、来夏拡張へ 新たにアジアの森

2019.09.17
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来場者でにぎわう神戸どうぶつ王国=神戸市中央区港島南町7

来場者でにぎわう神戸どうぶつ王国=神戸市中央区港島南町7

神戸新聞NEXT

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 神戸・ポートアイランドの人気スポット「神戸どうぶつ王国」が、来夏にも施設規模を3割近く広げることが16日、分かった。経営破綻した前身の施設を刷新して再オープンした2014年以降、入園者は右肩上がりで増え続けている。拡張した敷地を使い、成育環境を再現する展示をさらに充実させ、入園者のニーズに応える。(長尾亮太)

 どうぶつ王国の敷地面積は約4・1ヘクタールだったが、運営会社が西隣にある市有地約1・1ヘクタールを買い取り、計約5・2ヘクタールに広げた。既存の敷地は市から借りており、用地を取得するのは初めて。すでに拡張エリアの一部を駐車場として使っている。動物展示スペースで新たに広げる部分の開業は建築の許認可によって、来年夏以降にずれ込む。

 どうぶつ王国は、破綻した神戸花鳥(かちょう)園の後継施設として14年7月に開業した。展示内容を全面的に改め、動物本来の行動を見せたり、生息環境を再現したりする手法を導入。鳥を腕に止まらせたり、カピバラに餌を与えたりできるのをはじめ、タカやフクロウを頭上近くに飛ばすショーなどが好評という。

 入園者は、花鳥園が破綻する直前の13年度で25万人だったが、直近の18年度には88万人まで増えた。ゴールデンウイークやお盆などの行楽シーズンには混雑が激しくなっており、隣接地が空いていたこともあり、拡張を決めた。

 拡張エリアでは「アジアの森」をテーマに、現地に住むトラやカワウソなどを展示する。スマトラトラであれば、展示空間に熱帯雨林を再現するなど、トラの種類に即した環境にする。展示空間の長さもトラがのびのびと歩けるよう70メートルに。カワウソの展示では、市街地でも野生のカワウソが生息するシンガポールから着想を得て、池や川をつくって放し飼いにし、ガラス越しに水中を泳ぐ姿を見られるようにする。

 神戸市によると、18年の王子動物園の入園者は113万人、須磨海浜水族園は111万人。いずれも市内や近隣市町の小中学生らは無料で入園できるため、有料の入園者に限ると、それぞれ約50万人と約70万人で、どうぶつ王国が両施設を上回っているとみられる。

 運営会社の佐藤哲也社長は「神戸空港から近いので国内外から来場してもらえる。拡張で多くの人に動物を楽しみながら学んでほしい」と話している。