ひょうご経済プラスTOP 経済 「複雑な味、香り楽しんで」 ブドウ7種で神戸ワイン

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「複雑な味、香り楽しんで」 ブドウ7種で神戸ワイン

2019.09.20
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7品種のブドウを使用した「神戸セブン」=神戸市西区押部谷町高和

7品種のブドウを使用した「神戸セブン」=神戸市西区押部谷町高和

 神戸ワインを醸造・販売する神戸みのりの公社(神戸市西区)は、7品種のブドウを使った赤ワイン「神戸セブン」を、20日から数量限定で販売する。地球温暖化でブドウの品質低下が問題視される中、試験栽培してきた複数の品種を従来の品種とともに醸造。豊かな香りと重厚な味わいでありながら、飲みやすいワインに仕上げた。(中村有沙)

 同公社は約10年前から、温暖化など気候の変化を見据えて神戸の風土に合った品種探しに取り組む。神戸ワイナリー(同市西区押部谷町高和)で国内外の20品種を苗木から試験栽培。うち1品種を使ったワインを2015年に発売したところ好評だった。今回の新商品企画に持ち上がったのが、試験栽培中の多くのブドウを使って醸造するワインだった。

 これまで同公社が赤に使うブドウは、主力のメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンなど2品種までだった。新商品には2品種のほか、フルーティーな香りが特徴のカベルネ・フラン、スパイシーな味わいのヤマ・ソーヴニオンや、シラー、タナ、ムールヴェードルを使用する。試験栽培する20品種と既存の5品種から、味や見栄えで7品種を厳選した。

 多品種を使うワインは国内では珍しいが、本場フランスには13品種を使う有名なワインもあるという。ソムリエの資格を持つ同公社の源田英生営業課長(47)は「多品種を使うと味や香りに複雑さが出るので、日本人の繊細な味覚に合うと思う」と強調。「熟成後の味の見当を付けるのが難しかったが、七つの個性をバランスよく生かせた。珍しい多品種の神戸ワインを楽しんでほしい」と話している。

 750ミリリットル入りで、3千円(税抜き)。1200本限定で、神戸ワイナリーや神戸ワインのオンラインショップ、そごう神戸店や兵庫県内の一部量販店で販売する。同公社TEL078・991・3911