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日用品まとめ買い低調 前回増税時より消費者冷静

2019.09.24
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ドラッグストアで増税前のまとめ買いを促す売り場=神戸市須磨区多井畑

ドラッグストアで増税前のまとめ買いを促す売り場=神戸市須磨区多井畑

 10月の消費税増税まで24日であと1週間。兵庫県内のスーパーやドラッグストアなどで、標準税率10%が適用される生活用品などの駆け込み購入が目立ってきた。ただ、2014年の8%への増税時に比べると伸びは低調という。軽減税率やキャッシュレス決済のポイント還元などを見据えてか、消費者は冷静で、各社は増税後の展開に知恵を絞っている。

 「増税直前!いま必要なものをまとめ買い」

 イオンモール伊丹(兵庫県伊丹市)では、10%が適用される商品の売り場に購入を促す張り紙が掲げられた。広報担当者は「増税が目前に迫り、日用品をまとめ買いしようとの消費者心理が高まることを期待した」と狙いを語る。

 イオンリテール(千葉市)は、9月13~16日に第1弾となる増税前セールを実施。同社によると、近畿2府4県では昨年の同時期(9月14~17日)に比べ、売り上げが家電2・7倍▽自転車2・5倍▽化粧品1・6倍▽おむつなどベビーケア用品1・6倍▽日用雑貨1・5倍▽酒類1・4倍-に増えた。

 期間中はカード会員向けにポイント10倍キャンペーンも実施。ただ、今回は消費の冷え込み対策として、増税後にキャッシュレス決済のポイント還元制度などが導入されるため、前回増税時ほど消費に勢いはないという。

 21日からはセール第2弾を実施。担当者は「増税後は間違いなく消費者の財布のひもが固くなる。企画商品を展開するなどで売り上げの落ち込みを最小限にとどめたい」と話していた。

■店側「この1週間、勝負」

 「駆け込み需要の取り込みは、最後の1週間が勝負になる」と鼻息が荒いのは、アルカドラッグを運営するナガタ薬品(神戸市須磨区)商品部の貞利裕一部長(54)。給料支給日とする企業が多い25日はポイントカードへの付与ポイントを通常の9倍に、月末の3日間も5倍にするなど販売促進策を用意する。

 同社では9月1~20日までの売上高が前年比で11%増えた。化粧品は約2倍、おむつや洗剤などの日用品も売れたが、前回増税前の1カ月間で売上高が前年比35%増えたことから、貞利部長は「今回は消費者の反応が薄い」と指摘。「3千円以上の商品は増税前に購入するが、日用品は少し余分に買い足すくらいの人が多い」と話す。

 前回の増税後、落ち込んだ売り上げが回復するまでに、日用品が約1カ月半、化粧品は約半年かかったという同社。貞利部長は「反動減をカバーする意味でも増税直前までどれだけお客さんに店へ足を運んでもらえるかが鍵になる」と力を込めた。(三島大一郎、篠原拓真)