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店舗の空きスペース活用 広告の取り次ぎ事業を展開 神戸のベンチャー

2019.09.26
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飲食店と広告主をマッチングするサービスをPRする的場慎一さん=神戸市中央区雲井通5

飲食店と広告主をマッチングするサービスをPRする的場慎一さん=神戸市中央区雲井通5

 ベンチャー企業のダフト(神戸市垂水区)は、店舗の空きスペースを活用した広告の取り次ぎ事業を始めた。広告枠を提供する店舗側は本業以外の収入が得られ、広告主は低コストで効率的な宣伝効果を期待できるという。マスメディアや屋外広告、インターネットなどに次ぐ新たな宣伝媒体として注目されそうだ。(中務庸子)

 広告取り次ぎの新サービスは「Tellad(テラッド)」。広告枠を提供する店舗が、営業時間▽月間の来店客数▽来店客の年齢層、男女比-などを同社のサイトから無料登録した上で、広告主の事業内容や営業地域、顧客層などをもとに、PR効果が得られそうな広告枠と広告主を同社が結びつける。

 広告(A4判以下)は店舗内の壁などに張るポスターを想定。掲示期間は1カ月で、1枚当たりの掲示料金を店舗側の来店1回につき3~5円に設定した。例えば、広告枠を提供する店舗の延べ来客数が月千人なら広告料は最高5千円。うち手数料として30%をダフトが受け取り、残りが店舗側に支払われる。

 ダフトは地元出身の的場慎一さん(26)が今年2月に立ち上げた。大学在学中にベンチャー企業で就業体験をし、卒業後はフリーランスで企業の広告デザインやマーケティングを手掛けた。その時、個人事業主の多くがポスティング広告などで費用を非効率に使っていることに気付いた。

 不特定多数を相手にしたチラシなどの広告は、検索履歴などをもとに照準を定めてPRできるネット広告に比べて効率が悪く、宣伝効果も検証しにくい。これらの課題を解決しようと、来店客の属性が絞られる店舗を使った広告の取り次ぎサービスを始めた。

 昨秋から試行を始め、不動産や診療所など17の広告主と取引した。中には3千円の広告費で2万5千円の売り上げ効果が出たアパレル店もあったという。現在、神戸市中央区を中心に、広告枠を提供する飲食店や美容院などの登録を進めており、年内には登録店舗数千店、広告主100事業所を目指す。また、取次業務を近く自動化して、将来的には手数料を引き下げる。

 的場さんは「店内に掲示する広告は接触時間が長く、ネット広告とは違った効果が期待できる。このサービスで地域経済の新しい活性化策が提案できれば」と話している。

 問い合わせは同社にメール(info@daft.co.jp)で。