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美方郡の但馬牛飼育など3地域 世界農業遺産に申請

2019.10.08
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小規模農家で飼育される美方郡産の但馬牛=兵庫県香美町小代区東垣(「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会提供)

小規模農家で飼育される美方郡産の但馬牛=兵庫県香美町小代区東垣(「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会提供)

但馬牛博物館に展示されている牛籍簿=兵庫県新温泉町丹土

但馬牛博物館に展示されている牛籍簿=兵庫県新温泉町丹土

県北部農業技術センターで飼育する種雄牛。手前は基幹種雄牛の「丸春土井」=朝来市和田山町安井

県北部農業技術センターで飼育する種雄牛。手前は基幹種雄牛の「丸春土井」=朝来市和田山町安井

 農林水産省は8日、兵庫県美方郡の但馬牛飼育と、山梨県峡東地域のブドウ栽培、滋賀県琵琶湖地域の伝統的な漁業の計3地域を、国連食糧農業機関(FAO)が認定する「世界農業遺産」に申請した。現地調査などを経て、今後1年以内に審査される見込み。

 美方郡の但馬牛飼育は1897(明治30)年ごろから、人間の戸籍にあたる「牛籍簿」を全国に先駆けて整備。厳正な血統登録システムを基に、郡内産にこだわった育種改良を続けることで独自の遺伝資源を保全し、草原や棚田の維持にも貢献してきた。

 美方郡では昨年2月、香美町や新温泉町、JAたじまなどが「『美方郡産但馬牛』世界・日本農業遺産推進協議会」を設立。今年2月には県内初の日本農業遺産認定と世界農業遺産への申請承認を受けた。

 英語版申請書の作成などを進めてきた同協議会会長の浜上勇人香美町長は「世界版認定で、但馬牛の畜産振興とともに、原産地である香美町や新温泉町、さらには但馬地域の発展につながることを期待している」とコメントした。

 世界農業遺産には、生物多様性の維持や文化継承などの基準で伝統的な農林水産業を営む地域が認定される。農水省によると、これまでに21カ国で57地域が認定され、このうち日本は11地域を占める。(金海隆至)