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「前年にない魅力、ワクワク感生み出す」 阪急阪神百貨店・荒木直也社長

2019.10.10
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阪急阪神百貨店・荒木直也社長

阪急阪神百貨店・荒木直也社長

 そごう神戸店(神戸市中央区)が9月末で閉店し、5日、屋号を切り替えて神戸阪急が開業した。神戸・三宮の「顔」として、新たな魅力をどう生み出していくのか。阪急阪神百貨店の荒木直也社長(62)に聞いた。(聞き手・三島大一郎、撮影・鈴木雅之)

 -どのような百貨店を目指すのか。

 「三宮は20~40代の客層が支持する商業が比較的強い。若々しい感覚と感性で、新しい魅力を発信する。物産展なども毎年同じことをやっていてはだめで、『動的』でなければならない。前年にない魅力、ワクワク感を生み出すことが大事。商品やサービスを通じて神戸阪急ならではの価値を提供したい」

 -そごう神戸店を取得してから2年かけて準備を進めてきた。

 「非常に有効な期間だった。従業員自らが店の弱みや課題と向き合うことができた。じっくりコミュニケーションを図ることもでき、阪急阪神のやり方を一方通行で伝えるということをしないで済んだ」

 -建て替えの可能性は。

 「タイミングは近い将来、必ず来ると思っている。ただ、その前に今の館(やかた)で合格点を取るまで力を付ける必要がある。建て替えたからといって、商業がよくなるわけではない」

 -外商の現状は。

 「譲渡時の外商顧客1万2千人のうち現在約8割が阪急阪神百貨店の顧客になった。ワンランク上の本物の価値に対する需要は高く、外商の役割は以前にも増して重要になっている」

 -課題は。

 「神戸阪急が考える魅力、神戸スタイルをつくれるかどうか。顧客の心、財布を動かすようなものでなければ自己満足で終わる。客の価値観は多様化しており、100の神戸スタイルを提案するのがいいのかもしれない。それをやらないと、この店は完成しない」

【あらき・なおや】京都大経済学部卒。81年阪急百貨店入社。郊外店舗開発室長などを経て12年3月から現職。神戸市中央区出身。