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シスメックス 個別化医療実現へIT企業と新会社

2019.11.02
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 血液分析装置メーカーのシスメックス(神戸市中央区)と、ITサービスのオプティム(本店・佐賀市)は1日、デジタル技術を活用して新たな医療事業を始めるため、共同出資会社の設立で基本合意したと発表した。時間の経過で変容する患者の情報を把握しながら、適切な治療の支援を目指す。

 オプティムは、神戸市須磨区出身の菅谷俊二社長が2000年に設立。建設や農業など幅広い業種の事業者に、人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)などのデジタル技術を用いた新製品・サービスの創出を手助けしている。

 新会社は、遺伝子やカルテ、生活のログ(履歴)など個人のあらゆるデータが時間の経過とともに蓄積できるよう、病院や介護施設などが共用できる仕組みを提供する。個々のビッグデータをもとに、その変化を捉えることで発病の予測に役立てる。

 この日、オプティムは新オフィスを神戸・三宮に開設した。式典でシスメックスの浅野薫取締役は「遺伝子情報に基づいて治療方法を選ぶ最新医療は画期的だが、情報はある時点のものに限られる。時間の経過とともに情報が集まるプラットフォーム(インターネットサービスの基盤)を設け、究極の個別化医療を実現したい」と話した。(長尾亮太)