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補助金2億円過払い 神戸港運営社「審査体制に不備」

2019.11.08
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神戸港(資料写真)

神戸港(資料写真)

 会計検査院が8日公表した2018年度決算検査報告書で、神戸港を運営する阪神国際港湾(神戸市中央区)は、計2億65万円に上る補助金の過払いを指摘された。神戸港経由の輸出貨物を増やす施策に絡み、補助金の根拠となる貨物量の算出を誤っていた。

 国や神戸市、大阪市が2014年に設立した阪神国際港湾は、神戸港を経由するコンテナ貨物を増やして北米や欧州と結ぶ船便を維持・拡大し、国内製造業の競争力を保つことなどを目指している。

 阪神国際港湾は、西日本各港から韓国・釜山港などに出されていたコンテナ貨物を神戸港に集め、同港を輸出のハブ(拠点)港にする施策を推進。貨物を誘導するため、前年度から貨物量を増やした海運会社に補助金を支払っている。

 会計検査院は、海運2社への補助金で過払いがあったと指摘。2社は15年度に1479個(20フィート換算)を、17年度に7382個をそれぞれ過大に算出していた。いずれも前年度実績を阪神国際港湾に過少申告していたことで、増加幅が膨らんでいたという。

 阪神国際港湾は「当社の審査体制に不備があった」としている。1社はすでに過払い分を返還し、もう1社も返還に応じる意向という。(長尾亮太)