経済
「神戸ファッションプラザ」商業棟を取得 大栄環境
産業廃棄物処理会社の大栄環境(大阪府和泉市)は14日、神戸・六甲アイランドの大型複合施設「神戸ファッションプラザ」の商業棟を同日付で取得した、と発表した。来春以降に本社機能を移し、地域活性化に向けてスーパーや飲食店なども誘致する。
同プラザは地上19階建て(地下2階)で、延べ床面積は9万687平方メートル。このうち共有部分を含めた同社の持ち分は49・75%で、専有面積は延べ床面積の約3割に当たる地上10階~地下1階の約2万9千平方メートルとなる。取得額は公表しない。
同プラザは1997年に開業。神戸ファッション美術館や映画館、スーパーなどが入居したが、現在は同美術館やホテルなどを除いて閉鎖している。
大栄環境は神戸市東灘区向洋町東2に本社機能を置くが、人員の増加で手狭になったことから、一部の機能を同プラザの西向かいにある「神戸ファッションマート」に今春に分散させた。今回取得した同プラザの商業棟に本社機能を集約することで、業務の効率化と生産性の向上を図る。集約は来春の予定。
同社は今後、商業棟の空き区画にスーパーやドラッグストア、飲食店など地元の活性化につながるテナントを誘致して、にぎわいを創出したい考えだ。(塩津あかね)