ひょうご経済プラスTOP 経済 ノーリツ システムキッチン・バス事業から撤退へ 600人の希望退職募る

経済

ノーリツ システムキッチン・バス事業から撤退へ 600人の希望退職募る

2019.11.27
  • 印刷
神戸新聞NEXT

神戸新聞NEXT

 給湯器大手のノーリツ(神戸市中央区)は27日、不採算のシステムキッチン・バスなどの住設システム分野から撤退すると発表した。全社員の約2割に当たる約600人の希望退職を募集する。給湯器やガスこんろなどの事業に経営資源を集中させるのが狙い。構造改革に伴い、2020年12月期に特別損失70億円を計上する。(大島光貴)

 同社は給湯器の買い替え需要の伸び悩みや、米中貿易摩擦に伴う中国景気の減速を背景に、19年6月中間連結決算で上場以来初の営業赤字に転落。1~9月期は7億円の最終赤字となった。連結売上高の7割を占める国内事業の構造改革に踏み切る。

 住設システム分野は1988年に参入。新築一戸建て住宅向け専門で手掛けてきたが、20年6月末でシステムキッチンのほかシステムバス、洗面化粧台の生産や販売を終了する。既に販売した商品のアフターサービスは継続する。

 ピークの06年は約260億円の売り上げがあったが、住宅着工数の減少につれ減り続け、18年12月期は115億円。需要減の続く給湯器との相乗効果が期待できなくなると判断した。開発・生産を担う子会社アールビー(茨城県)のキッチンライフ事業所(前橋市)は事業ごと譲渡する方針で関係先と交渉中という。

 希望退職の対象は45歳以上の正社員と、契約社員。職種は問わない。約600人は従業員約3200人(9月末時点)の2割近い。20年1月に募集、3月20日に退職する。退職金を加算し再就職を支援する。

 経営責任を明確にするため國井総一郎社長と専務・常務執行役員、執行役員計17人の役員報酬50~10%を6カ月減額。19年12月期の役員賞与の支給も見送る。

 21年12月期は今期見通しと比べ、連結ベースで45億円の固定費削減効果を見込む。海外事業の収益悪化への対策や国内事業の成長戦略について、20年中にまとめる考え。

 住設システム分野を巡っては、約10年前に当時の筆頭株主だった米系投資ファンドから撤退を求められ、ノーリツ側が給湯器との相乗効果を理由に拒否した経緯がある。