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高付加価値印刷にシフト 甲南堂、コニカミノルタと提携

2019.11.30
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ニスや箔(はく)で装飾したポスターを手にする甲南堂の水落充社長=神戸市中央区港島南町4、コーナンドーラボ

ニスや箔(はく)で装飾したポスターを手にする甲南堂の水落充社長=神戸市中央区港島南町4、コーナンドーラボ

 印刷会社の甲南堂(神戸市中央区)が、付加価値の高い印刷物の企画、デザインに注力している。昨年に印刷機販売のコニカミノルタジャパン(東京)と提携を結んで装飾性の高いノウハウを供与してもらうとともに、大量印刷の事業を協力会社に移した。業界はペーパレス化などで低迷が続くが、高付加価値な印刷物に経営資源を集中して、新たな顧客の獲得に乗り出す。(塩津あかね)

 甲南堂は1929(昭和4)年に創業。昨年1月に本社機能を神戸市東灘区からポートアイランドに移転し、今年2月にデジタル印刷を手掛ける新工場を稼働させた。コニカミノルタの印刷機を扱う西日本地区のショールームも兼ねる。

 現在は生活協同組合コープこうべ(同市東灘区)向けの印刷物が売り上げの大半を占めるが、今後は酒造会社や食品メーカーなどに納入先を広げる。すでにクリスマスケーキの箱などのほか、絵画のレプリカ(複製)などを受注しているという。

 新工場では、型や版を作らずに少量から印刷を請け負えるようにして、幅広い顧客からの受注を目指す。また、印刷物にニスや箔を施して立体感や光沢を出すこともでき、この技術を「デコレーションタッチ」として商標登録した。今夏、スペインで開催された印刷物のコンテストでは、装飾性の高さを競う部門で神戸牛とイクラのポスターが1位を獲得した。

 水落充社長は「印刷会社の枠を超えた企業として、デザイン性の高い技術を国内外に広めていきたい」と話した。