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兵庫県で新たに開発の酒米で醸造 本田商店が純米吟醸酒

2019.12.03
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「龍力 兵庫の夢」をPRする本田商店の本田真一郎社長(右)と朴杓汝醸造部長=姫路市網干区高田

「龍力 兵庫の夢」をPRする本田商店の本田真一郎社長(右)と朴杓汝醸造部長=姫路市網干区高田

 兵庫県が一昨年に開発した酒米新品種「Hyogo Sake 85」の純米吟醸酒が近く発売される。蔵元の本田商店(同県姫路市)が醸造。同酒米を原料にした清酒は丹波、但馬の3蔵が醸した昨年に続いて4品目で、「龍力(たつりき) 兵庫の夢」と名付けた。本田真一郎社長(68)は「兵庫のトップブランド山田錦だけでなく、新たな兵庫の酒米で醸した酒をPRしていきたい」と力を込める。

 同酒米は、県酒米試験地(加東市)が山田錦に並ぶ酒米を目指して1986年から開発に着手。20年ぶりの県開発の酒米新品種として一昨年、品種登録を申請した。県北部向けで8月下旬が収穫期の極わせ種。高温や病害、風に強く、育てやすいという。

 本田商店は昨年、新たな酒米の開発を知り、同試験地から1トン余りの提供を受けた。こうじ菌が繁殖しやすく、コメの中心部にある「心白(しんぱく)」が大きいのが特長で、精米歩合を60%とした。

 朴杓汝(パクピョヨ)醸造部長(66)は「あまり削らなくても雑味なく、香りを引き出せる」と強調。「新品種で手探りだったが、溶けやすく造りやすいコメ。きれいで穏やかな香りで、味わいがありながらすっきり。食中に楽しんでほしい」と話す。

 同社は毎年の新酒を但馬産の五百万石で造る。「新潟県で開発されたコメより、兵庫産米の方がいい」と本田社長。「売れ行きも見ながら、この酒米で新酒も造りたい」と話した。千本限定の720ミリリットル瓶1650円。380本限定の1・8リットル瓶3300円。同社TEL079・273・0151

(山路 進)