ひょうご経済プラスTOP 経済 タンク筋の東側エリア知って 商店街が冊子発行

経済

タンク筋の東側エリア知って 商店街が冊子発行

2019.12.05
  • 印刷
完成した「東本」を持つ新長田本町筋商店街の連合会会長、山本豈夫さん(右から2人目)ら=神戸市長田区久保町3

完成した「東本」を持つ新長田本町筋商店街の連合会会長、山本豈夫さん(右から2人目)ら=神戸市長田区久保町3

 神戸市長田区のJR新長田駅西側を南北に貫く通称「タンク筋」の東側エリアを広く知ってもらおうと、新長田本町筋商店街が冊子「東本(ひがしぼん)」を発行した。住民お勧めの飲食店や特産品を紹介するほか、この一帯を舞台にしたエッセーや小説も収録。“新長田通(つう)”な情報が満載の一冊となっている。

 新長田周辺は阪神・淡路大震災で甚大な被害を受け、同市が同駅南地区で再開発事業を進めてきた。まち並みが様変わりする中、同エリアの大部分は再開発区域から外れ、現在でも震災前の雰囲気を残している。

 これまで同エリアが広く知られることはなかったが、タンク筋西側に新長田合同庁舎が完成したのを機に、職員や来庁者らに足を運んでもらおうと、冊子の作成を企画した。商店街の活性化を支援する市の補助制度を活用した。

 お好み焼きや洋食などの飲食店や専門店など約80店を掲載。同庁舎の職員らを念頭に各店のお薦めランチを写真付きで並べた。長田名物ぼっかけ入りのコロッケや地元で親しまれる「ばらソース」なども紹介。クライミングジムなど仕事帰りに利用できる施設なども載せている。

 エッセーは雑誌「ミーツ・リージョナル」元編集長で、神戸松蔭女子学院大教授の江弘毅氏の書き下ろし「新長田散策エッセイ」。同市垂水区の作家松宮宏氏の小説「まぼろしのお好み焼きソース」から派生した作品も読める。

 同商店街連合会の山本豈夫(やすお)会長(81)は「(庁舎の完成後)少しずつ人が増えてきた。もっと多くの人を呼び込みたい」と話す。A5判、36ページで1万部を発行。同庁舎や商店街の各店舗で無料配布している。(中村有沙)