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ハイレックスコーポレーション 42年ぶり社長交代へ

2019.12.13
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ハイレックスコーポレーションの次期社長に決まった寺浦太郎氏(同社提供)

ハイレックスコーポレーションの次期社長に決まった寺浦太郎氏(同社提供)

ハイレックスコーポレーション社長の寺浦實氏(同社提供)

ハイレックスコーポレーション社長の寺浦實氏(同社提供)

(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

(注)表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績

 自動車用制御ケーブル大手のハイレックスコーポレーション(兵庫県宝塚市)は13日、寺浦實社長(81)が代表権のない会長となり、長男で専務の太郎氏(42)が社長に昇格するトップ人事を発表した。いずれも来年1月25日付で、同社のトップ交代は42年ぶり。(大島光貴)

 自動車業界では電動化や自動運転などの技術革新が進んでおり、経営のかじ取り役を大幅に若返らせて「100年に一度」といわれる大変革期に対応する。

 創業家出身の實社長は1978年に社長就任。国内中心だった事業を海外に展開することで、就任当初は100億円ほどだった売上高を20倍以上に伸ばし、自動車用ケーブルで世界トップの地位を築いた。

 この日、大阪市内で会見した實社長は「自動車そのものが大きな転換期にあり、今までの経営があまり通用しなくなってきた」と交代の理由を説明した。同席した太郎氏は、車の電動化に伴ってケーブルが不要となる事態に備え、窓やドアの開閉装置に注力する考えを強調。「医療、介護、住宅設備関係の事業も苗を植えたところ。私の代で育てたい」と語った。

 同日発表した2019年10月期連結決算は、米中貿易摩擦に伴う中国の景気減速で自動車販売が低迷したことが影響。中国から北米に出荷した製品・部品への追加関税で、前期比3億4千万円の負担増となったことも響き、2桁の減益となった。20年10月期は中国での売り上げが回復するとみて増益を見込む。

【寺浦 太郎氏】(てらうら・たろう)大阪市立大工学部卒。00年富士ピー・エス。02年ハイレックスコーポレーション。12年執行役員。13年常務。18年専務。宝塚市出身。