ひょうご経済プラスTOP 経済 震災25年、地元経済の課題は 神商議会頭に聞く

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震災25年、地元経済の課題は 神商議会頭に聞く

2020.01.17
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インタビューに応じる家次恒神戸商工会議所会頭=神戸市中央区港島中町6

インタビューに応じる家次恒神戸商工会議所会頭=神戸市中央区港島中町6

 神戸商工会議所の家次恒(ひさし)会頭(シスメックス会長兼社長)に、阪神・淡路大震災から25年たった地元経済の課題を聞いた。

 -震災後を振り返ると。

 「激動だった。バブル崩壊後の不況と震災の打撃が重なり、神戸港は顧客離れが加速した。それでも、関係者の努力で持ち直した。企業、市民の復興への熱量は大きかった」

 -GDPの伸びが全国に追い付かない。

 「産業の新陳代謝が不十分。既存の重厚長大や酒造は安定しているものの、大きくは上向かない。アパレルはネット販売が広がり、事業変革を迫られている。中国の台頭も大きい。製造業の拠点が流出しただけでなく、競争相手かそれ以上になりつつある。震災の影響だけではない」

 -経済界の役割は。

 「新しい分野をどれだけ引っ張れるかだろう。水素エネルギーや航空機部品、ロボット、ヘルスケアなどだ。シスメックスも開発に関わる手術支援ロボットが完成すれば、神戸医療産業都市発の工業製品となる。スポーツ産業も有望だ」

 -地元経済はどんな段階といえるか。

 「次の代に向けた準備期間。都市の魅力を高めるため、インフラ整備も欠かせない。震災関連の負債が自治体の重荷になってきた。大阪や東京は新たな施設がたくさんでき、デザインが変わった。三宮はあまり変わってない。今後の前向きな投資に期待している」