ひょうご経済プラスTOP 経済 アシックス 新型肺炎で中国の店舗6割休業 現地工場も稼働できず

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アシックス 新型肺炎で中国の店舗6割休業 現地工場も稼働できず

2020.02.14
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(表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績)

(表の数字の単位は百万円。▲は赤字計上か、割合減少。前期の配当は実績)

2019年12月期の連結決算について発表するスポーツ用品大手アシックスの廣田康人社長=大阪市中央区北浜1

2019年12月期の連結決算について発表するスポーツ用品大手アシックスの廣田康人社長=大阪市中央区北浜1

 スポーツ用品大手のアシックス(神戸市中央区)は14日、新型コロナウイルスの感染が広がる中国で、直営店の約6割に当たる約80店が休業し、生産工場の稼働率も4割低下していると明らかにした。先行きが見通せないため、2020年12月期は減益予想とした。

 中国の直営店は約140店舗あり、約80店が政府の要請などで休業。開業する店舗も客足が落ちている。訪日中国人観光客の減少で、国内販売にも影響が出ているという。生産面では、ランニングウエアの中国工場の稼働率が約60%に低下。一部を日本やベトナムの工場に移す。多くは中国国内向け商品で、日本への供給に影響はないという。

 同日発表した20年12月期連結業績予想は東京五輪・パラリンピック関連で200億円の増収を見込むが、新型肺炎の影響などを織り込み営業利益を前期比15・4%減とした。廣田康人社長は「早期終息を祈るばかりだ」と話した。

 19年12月期連結決算は、ユーロ安の影響などで減収だったが、不採算店舗の閉鎖など構造改革が寄与し経常増益。最終損益は黒字転換した。(中務庸子)