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就職説明会「開催」か「中止」か 揺れる主催者 新型肺炎拡大

2020.02.22
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企業の説明に耳を傾ける大学生=神戸市中央区、神戸国際展示場

企業の説明に耳を傾ける大学生=神戸市中央区、神戸国際展示場

 2021年卒業の大学生らの採用に向けた会社説明会解禁が3月1日に迫る中、合同企業説明会(合説)の開催をめぐって主催団体が揺れている。新型コロナウイルスの感染拡大で、就活情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリア(東京)は3月末までの中止を決めた。学生優位の売り手市場が続いており、中止がさらに広がれば企業の採用活動にも影響が及びそうだ。

 リクルートキャリアは、3月末までに44都道府県で予定していた合説に学生延べ3万~5万人の参加を見込み、「感染リスクを防ぎ切れない」と中止に踏み切った。兵庫県内は同5日と9日に開き、自動車部品メーカーやスーパーマーケットチェーンなど計50社以上が出展予定だった。

 3月以降、兵庫県の姫路と神戸で7回の合説を企画している就活情報大手のマイナビ(東京)は、開催について慎重に検討中。担当者は「安全を考慮しつつ、学生の就活機会の確保も念頭に考えたい」と話す。

 播磨に特化した就職サイト「はりまっち」を運営するダイネンヒューマンplus(姫路市)は、兵庫県内で感染者が出た場合、その日以降の就活準備イベントや合説を取りやめる方針を決めた。中止の場合は、学生にメールなどを送るほか、サイトでも告知して周知を図るという。

 県内企業約60社が出展する「ひょうご就職サミット2021」を主催する兵庫県中小企業家同友会(神戸市中央区)は、5日に予定通り開催する方針。だが「急激な状況の変化や行政からの要請があった場合は中止も検討する」とする。

 一方、企業の担当者を招いて学内で説明会を開く大学も、対策に腐心する。神戸大(神戸市灘区)は、会場の体育館入り口にアルコール消毒液を置き、例年に比べて座席の間隔を広げる。学生と大学、企業の担当者全員にマスク着用を義務づけ、持参できない人には大学の備蓄分を配る。

 参加を予定する県内企業の担当者は「売り手市場が続いており、学生の確保で出遅れたくない」と話す。

 就活情報会社によると、企業説明会や面接をインターネット経由での実施に切り替える企業も出てきているという。(中務庸子、内田尚典)