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地域経済への影響深刻 神商議会頭「資金繰り悪化中小支える」

2020.03.14
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インタビューに応じる神戸商工会議所の家次恒会頭=神戸市中央区港島中町6(撮影・中西幸大)

インタビューに応じる神戸商工会議所の家次恒会頭=神戸市中央区港島中町6(撮影・中西幸大)

 神戸商工会議所の家次恒会頭(シスメックス会長兼社長)は13日、神戸新聞社のインタビューに応じ、新型コロナウイルスの感染拡大について、「地域経済への影響は大きい」と強い危機感を示した。資金繰りの相談が急増しているため、担保や保証の不要な低利融資などを紹介する窓口を20日から休日も開けるとし、「中小零細企業が商売できるよう精いっぱい支える」と述べた。

 日経平均株価が今年最大の下げ幅を記録するなど景気悪化の懸念が急速に強まる中、「高齢の経営者らが『これを機に店じまいしようか』となってしまうのが一番つらい」と話し、地域経済維持の鍵とされる中小企業の事業承継が滞る懸念も示した。

 神商議が3月に入って行った会員調査によると、回答企業の75%が新型コロナウイルスの影響が「すでに出ている」とし、「今後出る」との懸念も合わせると90%を超えた。3支部への経営相談は2月に111件あり、3月は6日までに92件寄せられた。業種は幅広く、「売り上げが低下」「中国からの資材や部品の供給停止で工事がストップ」などの声が目立った。

 中小零細の多くは手元資金が十分でなく、急激な売り上げの落ち込みに伴い、年度末に向けて倒産や法的整理に追い込まれる事態が懸念される。

 事業承継は、親族や従業員に後継者がいない事業者で増えていたM&A(企業の合併・買収)で、買う側に余裕がなくなって先送りや断念を迫られる例も出始めた。廃業の増加が危ぶまれるといい、家次会頭は「地域や日本全体の経済が縮小してしまう。何とか持ちこたえ、次につなげてもらえるよう支える」とした。

 3支部の相談窓口は平日午前9時~午後5時15分に開いている。うち中央支部(神戸市中央区)で20日から、土日祝日の午後1~5時も対応する。

 神商議は会頭をトップとする対策本部で、情報発信▽感染拡大抑止▽意見集約-などを進めている。国や地元自治体に対して融資や助成金の拡充のほか、終息後の集客イベント向けの助成や商品券発行などの消費喚起策も要望する。(佐伯竜一)