経済
共働きでも家事楽々、女性視点でマンション開発 和田興産
マンション開発の和田興産(神戸市中央区)は、女性社員のアイデアを採り入れた分譲マンションを売り出した。家事のやりくりに苦心する共働き世帯のため、間取りや設備に16通りの工夫を凝らした。
「ワコーレ塚口グリーンプロムナード」(兵庫県尼崎市)。昨年6月に企画をスタートし、育児休暇から復帰した社員や営業担当ら女性6人が、月1回のペースで打ち合わせを重ねた。
共働きの当事者ならではのこまやかな配慮として、子どもが台所でコンロや引き出しを勝手に触った経験をもとに、包丁入れにチャイルドロックを標準採用した。このほか、クローゼットには、脱臭効果のある機械を設置。浴室扉のタオル掛けを二つに増やし、バスマットも干せるようにした。
間取りでは、家事をスムーズにするために台所と洗面室を隣接させた。メンバーの1人で、2人の子どもを育てる経営企画課の稲留真央さん(34)は、「女性だけでなく、家族みんなが使いやすい仕上がりにした」と話している。阪急塚口駅から徒歩3分。地上7階建て全37戸。中心価格帯は5千万円台。来年6月完成、7月から入居開始予定。(中務庸子)