ひょうご経済プラスTOP 経済 【ベンチャーを追う】「長期インターン」で成長を 神戸大生が紹介会社

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【ベンチャーを追う】「長期インターン」で成長を 神戸大生が紹介会社

2020.04.29
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「Re-VOL.」の岸野匡兼社長(中央)と運営に携わる学生ら=神戸市中央区小野柄通3

「Re-VOL.」の岸野匡兼社長(中央)と運営に携わる学生ら=神戸市中央区小野柄通3

 数カ月かそれ以上の長期インターンシップ(就業体験)を定着させようと、神戸大の学生が紹介会社をつくった。業界、職種の理解に加え、社員に近い仕事を任されて成長を実感できる利点もあるといい、「地元の魅力的な企業と学生をつなぎたい」とする。

 株式会社「Re-VOL.(リボル)」(神戸市中央区)。神大経営学部3年の岸野匡兼(まさかね)(21)が2019年3月に設立した。厚生労働省の有料職業紹介事業許可を取得し、9月から「LIP KOBE(リップ・コウベ)」と名付けたプログラムを始めた。

 神戸の非上場やベンチャー企業約50社に働き掛けたところ、約10社が学生を募集した。このうち3社で、学生約15人がアルバイトの契約を結んだ。飲食業で顧客データを分析してマーケティングに当たったり、中古車販売業でウェブサイトを作るエンジニアを担ったりしている。

 これまでに、学生から「成長を実感している」、企業からは「教えた以上の成果が返ってくる」との反応があった。

 国内のインターンは就職・採用活動を見据えた短期の内容が一般的なのに対し、長期インターンは起業を志す学生らも含め、間口が広い取り組みになるという。給与を得ながら活動する仕組みが東京で広がっていると知り、会社設立を思い立った。

 学生を1人紹介するごとに、企業側から学部生なら10万、大学院生なら20万円を受け取る。チラシや会員制交流サイト(SNS)で募集し、登録者は神大の学生・大学院生を中心に約400人。他の大学や専門学校の学生にも呼び掛ける考えで、岸野は「受け入れ企業を増やしたい」と話す。

 現在、新型コロナウイルスの感染拡大による移動自粛で営業活動は足踏みを余儀なくされているが、自宅でインターネットを使う時間が増えた学生向けに、社長インタビューなど企業紹介の記事の配信を計画中という。学生らの得意分野や思い描くキャリアの情報を企業に提供し、マッチングを進めるアプリの開発も考えている。

 学生ビジネスとして「新しいインターン文化」を発信する。学生・企業からの問い合わせはメール(m.kishino.revol@gmail.com)で受け付けている。=敬称略=(大島光貴)