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コロナ感染者まとめ、高校生らサイト開発 1日1万人アクセス、発表数値をグラフに

2020.05.20
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ビデオ会議で取材に応じた(左上から時計回りに)高校生の野崎智弘さん、芦田裕飛さん、プロジェクト責任者の大山雄輝さん(同サイトプロジェクト提供)

ビデオ会議で取材に応じた(左上から時計回りに)高校生の野崎智弘さん、芦田裕飛さん、プロジェクト責任者の大山雄輝さん(同サイトプロジェクト提供)

「兵庫県新型コロナウイルスまとめサイト」の画面

「兵庫県新型コロナウイルスまとめサイト」の画面

 兵庫県内の新型コロナウイルスの感染者状況をまとめたサイトが注目を集めている。有志らが県の公表データをもとに、日々の陽性患者数などに関する情報を更新し、1日約1万人がアクセスするという。開発には、高校生プログラマーも重要な役割を担当。「コロナが収束し、サイトが不要になるまで役目を果たしたい」と使命感に燃えている。

 神戸のアプリ開発会社社長大山雄輝さん(39)らが運営する「兵庫県新型コロナウイルスまとめサイト」。県内在住者らに分かりやすく現状を伝えて適切な対策を促そうと、大山さんが東京都庁のサイトの仕組みを利用して制作し、3月に開設した。

 インターネット上で開発や広報の協力者を募ったところ、システムエンジニアや公務員、ライターら50人以上が名乗りを上げ、オンライン上で議論をしながら開発を進めている。

 このうち開発メンバーの芦田裕飛(ゆうと)さん(16)=尼崎市=と野崎智弘さん(18)=西宮市=は大阪の私立高校生。芦田さんは年代別やクラスター(感染者集団)別に陽性患者数のグラフを作り、県のオープンデータを自動で取得して反映させるプログラムを組んだ。

 野崎さんはデータ更新に際してコード(文字列)を最終確認し、検索エンジンで上位に表示される最適化も手掛ける。ともに独学で技術を習得したという。

 2人が参加したのは「自分たちにもできることがあるのでは」との思いからだ。野崎さんは「皆さんと一緒にコロナに対し行動を起こす経験ができてうれしい」と手応えを感じ、芦田さんも「開発に関われたのは誇り。役目を終えるまでやりきりたい」と誓う。

 サイトは徐々にアクセス数を伸ばし、約3万件を記録した日もある。英語や中国語、韓国語版などの公開も始め、治療中患者数の変化情報も追加した。大山さんは「日本語を読めない人の役にも立ちたい。サイトへのアクセスがなくなるのが最終目標」と話す。(大島光貴)

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