経済
神戸経済同友会 20年度テーマ「観光、反転攻勢の象徴に」
神戸経済同友会は22日、2020年度の提言テーマを「国際観光競争の中で選ばれる兵庫・神戸」にすると発表した。25年大阪・関西万博を控えて交流人口を増やす方針だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて急きょ、収束後の消費喚起なども盛り込む。
就任2年目に入った吉井満隆代表幹事(バンドー化学社長)は「観光は影響が最も大きく、反転攻勢の象徴的産業になる。行政と連携し、実効性を高めたい」と述べた。
具体策の方向性として、新コンテンツの発掘と創出▽体験重視の「コト消費」への対応▽ITを活用して効率的に移動する次世代交通サービス「MaaS」の活用▽地域の知名度向上やリピーターづくりに向けた情報発信-を打ち出した。
同日就任した富田健司代表幹事(川崎重工業取締役)は「現場に足を運び、神戸・兵庫の良さを体で感じたい」と抱負を語った。一方、退任した中尾一彦氏(神戸土地建物社長)は「神戸からSDGs(持続可能な開発目標)の実現を推進し、コロナ後の起爆剤にしてほしい」と話した。(佐伯竜一)