経済
中小の収入回復期待 神商議会頭、市と意見交換 新型コロナ
神戸市は25日、新型コロナウイルス感染症に関する神戸商工会議所、神戸経済同友会との意見交換会を、それぞれ市役所で開いた。緊急事態宣言はすべて解除されたものの、団体側は兵庫県内の多くの企業が売り上げの急減に見舞われているとし、事態の長期化を視野に入れた支援を求めた。
3月以来の意見交換。神商議には資金繰りの厳しさを訴える会員が相次ぎ、家次恒会頭(シスメックス会長兼社長)は「(消費者の)行動を段階的に増やし、中小企業の収入を取り戻したい」と述べた。「行政の支援策は仕組みが複雑」とも指摘。久元喜造市長は「市などの情報を分かりやすく伝えたい」と応じた。
一方、神戸経済同友会の吉井満隆代表幹事(バンドー化学社長)は、感染の第2波以降を見据えた医療体制の整備や観光業の支援、事業継続に向けた給付金の継続などを要望した。久元市長は「コロナに向き合う時代にふさわしいビジネスの在り方を考えなければならない」とした。
県中小企業家同友会とも予定している。(佐伯竜一、長尾亮太)