ひょうご経済プラスTOP 経済 中元商戦コロナで様変わり 陳列なし、手続きカウンターのみ「1人で来店を」

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中元商戦コロナで様変わり 陳列なし、手続きカウンターのみ「1人で来店を」

2020.06.05
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商品を置かず、インターネットでの注文を促すパネルを掲示したお中元の特設会場=大丸神戸店

商品を置かず、インターネットでの注文を促すパネルを掲示したお中元の特設会場=大丸神戸店

 中元商戦が新型コロナウイルスの感染対策で様変わりしている。兵庫県内の百貨店は、特設売り場での3密(密閉・密接・密集)回避に苦心。商品の展示をやめてインターネットでの注文を促したり、会場の通路幅を広げたり、にぎわいを抑えた静かな滑り出しとなった。(三島大一郎)

 特設会場を1日に設けた大丸神戸店(神戸市中央区)。所狭しと商品の見本が並んだ昨年までの商戦から一転、購入手続きをするカウンターだけに縮小した。

 購入歴がある顧客の自宅にカタログを送る際には、インターネットでの注文を推奨。事前にお目当ての商品を決め、できるだけ1人で来店するよう呼び掛ける。

 品ぞろえもコロナ禍を意識した。外出を控えて自宅で過ごす「巣ごもり需要」の高まりを受け、家族で一緒に楽しめる見た目が華やかなスイーツなどを用意。国内各地で中止になった物産展で扱われるはずだった全国の名産品も集めた。

 平均単価は約3700円と予想。ネット販売の増加を見込み、前年並みの売り上げを目標にする。

 「今年は自宅でゆっくり、贈り物を選んでもらえたら」と担当者。

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 一方、神戸阪急(同市中央区)が1日に設けたギフトセンターは、会場を昨年の2倍以上に広げた上で、前年並みの見本を出した。

 待合席は約2メートル離して並べ、展示スペースの通路幅も拡大。カウンターには顧客と従業員の間にアクリル板を置いた。

 同店もインターネットでの購入を推奨するが、「不慣れな人も多い。広々とした会場で安心して買い物ができるようにした」。

 8月末に閉店するため、最後の商戦となるそごう西神店(同市西区)は、9日にギフトセンターを設ける。見本を例年の約3割に減らし、申し込みカウンターを拡大。待合席は用意せず、順番が来た顧客の携帯電話を鳴らして知らせる。

 山陽百貨店(兵庫県姫路市)は5月27日に特設売り場を開設した。加古川ヤマトヤシキ(加古川市)は6月17日に設ける予定という。