ひょうご経済プラスTOP 経済 山田錦産地支援など14億円 兵庫県補正予算案、新型コロナで需要減

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山田錦産地支援など14億円 兵庫県補正予算案、新型コロナで需要減

2020.06.09
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兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県は、新型コロナウイルス感染拡大で、特産酒米の山田錦やホタルイカなどの農水産品が需要減に見舞われたことを受け、このほど発表した2020年度6月補正予算案に第1次産品の支援費など計13億9300万円を計上した。学校給食向けの加工や、新たな業務用途の開拓に対する補助に加え、県産品を売り込むサイトを設けてネット流通を増やす。(山路 進)

 山田錦は、北播磨地域を中心に栽培される。居酒屋などの営業自粛で日本酒の消費が減り、県内で保管する2019年産米は4、5月に出荷が激減した。

 農協は、飲食店などの業務用や菓子などの加工用として出荷を模索している。ただ、酒に使われるのに比べて取引価格が下がるため、県が差額の一部を補助する。

 20年産米は、全国の酒蔵から減産要請が相次いだ。県は、食用米など別の品種に作付けを変更した農家に対し、苗代の相当額を支援金として給付する。

 また、今秋の収穫後、学校給食に使ってもらえるよう、農協が農家から仕入れる価格と、パン用の米粉(こめこ)への加工などにかかる費用を補助する。さらに、防災食など新商品の開発に向けた補助事業も設けた。

 酒米以外にも、但馬で水揚げされるホタルイカなどの県産魚介類、「丹波地どり」などの県産地鶏などについても、学校給食向けなどの供給を後押しする。

 このほか、県内で農協や漁協などの団体や個人が運営する電子商取引(EC)サイトを一覧できる新サイト「御食国(みけつくに)ひょうご(仮称)」を、7月にも設ける。感染防止の「3密」回避などでECサイトでの流通が拡大する中、県内の農水産品が消費者の目に留まりやすくする。