経済
5月の求人倍率、兵庫は1・05倍 0・08ポイント低下
兵庫労働局が30日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は1・05倍で、前月比で0・08ポイント低下した。新型コロナウイルス感染症の影響が続いて新規求人が大幅に減るなどし、同労働局は基調判断を「厳しさがみられる」と、2カ月連続で下方修正した。
下降は5カ月連続。計0・35ポイント下がった。オイルショックの影響で5カ月間で0・33ポイント低下した1974年11月~75年3月と同程度の下げ幅となった。
5月の新規求人数は前年同月比32・3%減の2万3315人。分野別では医療・福祉が26・5%減、製造業が46・2%減など。新規求職者数は15・4%減の1万4566人。このうち2266人が、パートなどを除く解雇など事業主都合による離職者で39・6%増えた。正社員の有効求人倍率は0・67倍と、0・23ポイント下落した。
近畿の府県別有効求人倍率は、大阪1・33倍▽京都1・24倍▽奈良1・24倍▽和歌山1・02倍▽滋賀0・93倍。(森 信弘)