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県内GDP、9年連続のプラス成長止まる 19年度速報値

2020.07.01
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神戸新聞NEXT

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 兵庫県が30日まとめた2019年度の実質県内総生産(県内GDP、速報値)は20兆7562億円で、前年度から横ばいだった。民間企業の設備投資が鈍化したためで、9年連続のプラス成長が止まった。県統計課は「輸出を含む県外取引や公的需要は堅調に推移した」としている。

 県内GDPは、07年度の19兆8817億円から、リーマン・ショック後の09年度に18兆1990億円にまで落ち込んだ。10年度には19兆3743億円に持ち直し、12年度から景気拡大で緩やかに回復してきた。

 19年度は消費税増税や米中貿易摩擦などで、民間企業の設備投資が前年度比7・1%減り、個人消費を示す民間最終消費支出も2・0%減だった。一方、輸出入を含む県外との取引で、移入超過は前年度の6094億円から3905億円に縮小。施設整備の公共投資を示す公的固定資本形成も7・4%増えた。

 生産面は、医薬品工場の稼働などで化学が26・7%増えたが、製造業全体では横ばいに。非製造業も前年度から増減がなかった。

 今後の見通しについて、同課は「新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が解除された後も消費心理は萎縮しており、安定を取り戻すのは21年度以降になる」としている。(森 信弘)