経済
日銀神戸支店短観 兵庫は6期連続悪化 リーマン後以来の低水準
日銀神戸支店(神戸市中央区)が1日発表した兵庫県内の6月の企業短期経済観測調査(短観)は、全産業の業況判断指数(DI)がマイナス32で、3月の前回調査から23ポイント下落した。悪化は6期連続で、リーマン・ショック後の2009年12月(マイナス35)以来の低水準だった。
DIは業況が「良い」と答えた割合から「悪い」とした割合を引いた値。5月28日~6月30日に332社を調査し、99・7%が回答した。
製造業は、新型コロナウイルスの感染拡大で幅広い業種で悪化し、20ポイント下落のマイナス37だった。非製造業も27ポイント下落してマイナス27となった。全産業の3カ月後の先行きはマイナス34とさらなる悪化を見込む。
長江敬支店長は「足元を悪化局面の底とみる向きが多い一方、いまだ影響を見極め切れない企業も少なくないようだ」と話した。(佐伯竜一)