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コロナで業績悪化 マスク関連品で本業カバー 県内中小企業

2020.07.04
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テント地を使ったマスクケースを発売した竹田テント装備の竹田浩章社長=姫路市本町

テント地を使ったマスクケースを発売した竹田テント装備の竹田浩章社長=姫路市本町

ゴムひもを喉元にかけて、マスクの下部を前方に引っ張ると、その状態が保持できるという(若原鉄工所提供)

ゴムひもを喉元にかけて、マスクの下部を前方に引っ張ると、その状態が保持できるという(若原鉄工所提供)

 兵庫県内の中小企業で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う本業の悪化を、マスクの関連商品でカバーしようとする動きが出ている。マスクの収納や夏場の蒸れ防止といったニーズに応じて新たな商品を開発。マスクの需要増は当面続くとみて、販売を強化する。(大島光貴、大久保斉)

 テントメーカーの竹田テント装備(姫路市)は、マスクの収納ケースをこのほど開発した。登校を始めた小学生らが、体育の授業や給食の時間中にマスクを外す場面を想定。衛生的に保管したいとのニーズがあるとみて、商品化した。

 新商品は、テント地にビニールを熱で溶着させてポケット状に加工したもの。二つ折りにし、面ファスナーで閉じられる。テント地は丈夫で水に強く、アルコール除菌すれば何度でも使えるという。

 産業用テントを製造販売する同社は、イベント用のリースも手掛ける。しかし新型コロナでイベントの中止が相次ぎ、売上高が前年比で半減したため、「何かできないか」と生み出したのがマスクケースだった。竹田浩章社長(38)は「雨風や日光にさらされても10年はもつ」と胸を張る。550円。本社事務所で販売するほか、電話と自社サイトで問い合わせに応じる。

 一方、板金加工の若原鉄工所(神戸市長田区)は、夏場のマスクの蒸れを軽減するため、留め金付きのゴムひもを考案した。「マスク+(プラス)」の商品名で、近く発売する。

 新商品は、長さ5・5センチのゴムひもの両端にリング状の留め金をくくりつけたもの。不織布マスクの耳かけに留め金でゴムひもを固定し、喉元にかけてから、マスクの顎の部分に隙間ができるよう前方に引っ張ると、その状態が保持できるという。

 同社は工作機械の部品を加工するが、新型コロナで需要が大幅に減ったため、マスク関連商品を作った。留め金には金属アレルギーが少ないとされるステンレスを採用したという。長さ6・5センチ、7・5センチも用意した。1本各300円。

竹田テント装備TEL079・285・2331▽若原鉄工所TEL078・575・7372