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イカナゴ減少、主因は窒素とリン不足 県、瀬戸内再生へパンフ作成

2020.07.07
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栄養塩の減少とイカナゴの減少の因果関係を説明するパンフレット

栄養塩の減少とイカナゴの減少の因果関係を説明するパンフレット

 兵庫県は、県内瀬戸内海でのイカナゴの減少が、海中の「栄養塩」(窒素とリン)濃度の低下を主因とする研究成果をパンフレットにまとめた。詳細版と要約版を作成し、関係機関や一般向けに配布する。

 研究は、県水産技術センター(明石市)などのチームが担当。同センターに残るイカナゴの標本や調査データなどを2015~19年度にかけて解析した。

 この結果、胃に残る内容物は年を追うごとに減ってやせ細り、雌が持つ卵の数も約30年で約3割減少。海水中のプランクトンも減っていた。さらに、海の環境とイカナゴの数や動きを再現できるシミュレーションモデルを構築。栄養塩の減少とイカナゴの減少との因果関係を突き止めた。

 パンフレット「豊かな瀬戸内海の再生を目指して」の詳細版は8ページ(A4判、全カラー)で、環境省や水産庁、自治体のほか、研究者向けに作成。要約版(同、表裏カラー)はイベントなどで一般に配る。それぞれ2千部と3千部を作った。県水産課資源増殖室TEL078・362・3480

(山路 進)