ひょうご経済プラスTOP 経済 神明、規格外米製造に参入 業務用販路の拡大へ新会社

経済

神明、規格外米製造に参入 業務用販路の拡大へ新会社

2020.07.08
  • 印刷
新事業を発表した(左から)高橋商事の高橋伸也社長、神明の藤尾益雄社長、藤尾益造専務=神戸市中央区、神明HD

新事業を発表した(左から)高橋商事の高橋伸也社長、神明の藤尾益雄社長、藤尾益造専務=神戸市中央区、神明HD

 神明ホールディングス(神戸市中央区)傘下の米穀卸大手、神明(東京)は7日、ブランド米の規格に合わないコメを仕入れて精米し、業務用主食米と加工用米の販売を始めると発表した。加工用米を手掛ける高橋商事(北海道旭川市)と共同で新会社を設立。神明が主食用米を飲食業界に、高橋商事が米菓メーカーなどにそれぞれ供給する。

 新会社は東日本農産(栃木県栃木市)で、資本金は5億円。神明が51%を出資し、高橋商事が49%を拠出する。会長に神明の藤尾益造(みつぞう)専務が就き、社長を高橋伸也・高橋商事社長が担う。約24億円を投じて栃木市に新工場を建設。精米・製造能力は年2万8千トンで、来年6月の稼働を目指す。

 主食用米は、玄米の大きさが1・7ミリ以上で流通できるが、大半のブランド米はより大きなサイズで出荷される。国内で規格外の主食用米は年30万トンを超え、全生産量の数%を占めるという。規格外の主食用米はやや安価な「中米(ちゅうまい)」として業務用を中心に流通している。

 業務用米の需給は中食や外食の拡大で逼迫(ひっぱく)。米価の高止まりもあり、中米の需要は高まっているという。神明も数年前から中米の仕入れを増やしてきた。

 神戸市内で会見した神明の藤尾益雄(みつお)社長は「両社の強みを生かしてコメを余すことなく使っていきたい」と話した。(山路 進)