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移住し新規就農、カフェ開業「母の出身地を盛り上げたい」

2020.07.28
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農家カフェ「テテ」を経営する岡田美穂さん(左)と、隣で農家民宿を営む母のかよ子さん=丹波市氷上町新郷

農家カフェ「テテ」を経営する岡田美穂さん(左)と、隣で農家民宿を営む母のかよ子さん=丹波市氷上町新郷

 兵庫県丹波市に移住し、新規就農した岡田美穂さん(37)が今月、カフェをオープンした。祖父が使った古い農機具小屋を改修。両親が営む農家民宿の隣で、無農薬栽培した地元の野菜などをランチで提供する。新型コロナウイルスの影響で開業が3カ月遅れたが、「地元のおいしさを伝え、丹波を盛り上げたい」と意気込む。(山路 進)

 同市氷上町新郷の農家カフェ「tete(テテ)」。移住後に知り合った人と手を携えて開業した、手作りのカフェとの思いを込めた。築約60年の小屋の一部24平方メートルを改修し、屋内外に約15席を用意。壁のくぎや電気の配線をそのまま残し、無骨ながらも温かみのある雰囲気を醸す。

 店主の岡田さんは2016年夏、家族で西宮市から母の出身地である丹波市に移った。同市で農家民宿を営む両親が送ってくれた野菜を娘らが気に入り、岡田さんも農業を志すようになった。移住後は耕運用のトラクターを乗りこなし、今年3月には同市の新規就農者に認定された。

 ホテルで調理師として働き、カフェの経営にあこがれたこともある。農業仲間と交流するうちにかつての夢が再燃。「農業だけで食べるのは厳しいよ」と、母かよ子さん(64)の助言を受け、昨秋から約300万円をかけて4月の開業を目指してきた。

 ところが3月、新型コロナの感染が拡大したため、チラシや会員制交流サイト(SNS)で発信した開店は延期に。国の持続化給付金も受給の対象から外れたが、「いつまでも踏みとどまっていられない」と、感染拡大が落ち着いた7月中旬にオープンさせた。1カ月の半分は農業、残りをカフェの運営と西宮への野菜の出張販売に充てる。

 カフェは毎月第3、4の木-土曜の午前11時~午後3時に営業。ランチは980円から、コーヒーは500円など。農家民宿おかだTEL090・5246・5081