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川重、営業赤字300億円見込み 21年3月期

2020.08.06
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神戸新聞NEXT

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川崎重工業神戸本社が入るビル=神戸市中央区東川崎町1

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 川崎重工業(神戸市中央区)は6日、2021年3月期の連結業績予想を発表し、本業のもうけを示す営業損益が300億円の赤字(前期は620億円の黒字)に転落するとの見通しを示した。グループ再編で現在の川重が発足した1969年以来、最大の営業赤字となる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う米ボーイングの生産見直しで分担製造品の減産が響くほか、二輪車の販売減も業績を下押しする。(長尾亮太)

 航空宇宙システム部門は近年の稼ぎ頭だったが、主要顧客であるボーイングの減産が響き、210億円の営業赤字に転じる見込み。川重は機体の前部胴体などを納入し、20年4~6月期の分担製造品の売上高が前年同期比で約6割減った。航空エンジンも分担製造品の販売やメンテナンス需要が落ち込む公算だ。

 モーターサイクル&エンジン部門は、コロナ禍で新興国や欧州で二輪車などの販売が低迷し、170億円の営業赤字を予想する。20年4~6月期は新興国向けの二輪車の出荷台数が2万5千台と、前年同期に比べて64%減少した。

 この日、電話会議システムで会見した山本克也副社長は航空需要について「渡航が規制される4~9月を底に緩やかに回復するが、完全な回復は23年以降になる」との見方を示した。機体の分担製造品は生産ラインの集約なども検討するという。

 同時に発表した20年4~6月期の連結純損益は117億円の赤字(前年同期は82億円の赤字)に。4~6月期としては開示を始めた04年以来、最大の赤字幅となった。