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神鋼、21年3月期の連結純損失350億円で最終赤字へ

2020.08.06
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神戸新聞NEXT

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神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区

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 神戸製鋼所(神戸市中央区)は6日、2021年3月期の連結業績予想を開示し、本業のもうけを示す営業損益が350億円の赤字(前期は98億6300万円の黒字)になりそうだと発表した。営業赤字は記録が残る1982年3月期以来初めて。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた自動車の減産に伴い、鋼材やアルミサスペンションなどの販売減が響く。

 売上高は前期比12・3%減の1兆6400億円を予想。経常損失は600億円(前期は80億7900万円)と過去最大の赤字となり、純損失は350億円(前期は680億円)を見込む。いずれも前期に続いて2年連続の赤字となる。

 神鋼は21年3月期、日系メーカーの自動車生産台数が前期に比べて20%減ると想定する。事業別では、鉄鋼が670億円の赤字を、鉄粉や銅板などの素形材が200億円の赤字を見込む。いずれも自動車向けが多く、両事業を中心に新型コロナの影響額は経常損益ベースで計900億円に上るという。中間配当を見送り、期末配当予想は「未定」とした。

 電話会議システムで記者会見した勝川四志彦取締役は、経費削減を核とした500億円の収益改善に取り組む考えを示した。収益性の低い事業の売却に含みを持たせつつ、早期退職については「現時点で考えていない」とした。

 同日発表した20年4~6月期の連結売上高は前年同期比19・4%減の3741億5千万円、純損益は131億6700万円の赤字(前年同期は11億5500万円の赤字)だった。(大島光貴)