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旧坑道での貯蔵など紹介 山田錦支援でウェブセミナー

2020.08.13
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登壇した日本酒の蔵元や農家とともに、乾杯する山田錦支援の参加者たち

登壇した日本酒の蔵元や農家とともに、乾杯する山田錦支援の参加者たち

 コロナ危機による料理店での純米酒などの消費激減で減産に追い込まれる兵庫の酒米山田錦を支援するオンラインセミナー「第2回山田錦の未来を支えるウェビナー」がこのほどあった。「地球に優しい日本酒に乾杯」と題して、エネルギーを使わない常温貯蔵や自然界の低温環境の貯蔵を取り上げた。

 剣菱酒造(神戸市東灘区)社長の白樫政孝さんは、常温貯蔵酒の風味を各要素の変遷を示すグラフで解説。貯蔵初期は味を悪くする変化が先行するが、コク、香り、まろやかさが次第に高まり、奥深い味わいが生まれるとした。

 兵庫県姫路市で酒販店を営む平井誠一さんは、旧生野銀山坑道(同県朝来市)で長年続ける自然低温貯蔵酒「岳」の取り組みを紹介。評価が高い産地の山田錦を使った日本酒から優れたビンテージ酒が生まれていることを報告した。

 全国の酒蔵が求める山田錦特A地区、同県加東市東条地域の生産者平川嘉一郎さんは、義侠(愛知県)、飛露喜(福島県)、十四代(山形県)などの蔵元グループとの交流の歴史を語った。

 その後、ウェビナー参加者は山田錦支援で購入した「剣菱灘の生一本」や「岳」で、登壇者と乾杯。氷を入れるなど日本酒の楽しみ方の質問や、地域にある自然低温環境の施設の情報がチャットで寄せられ、登壇者が話し合った。

 セミナーは、クラウドファンディング「エールファンド」を活用して神戸新聞社、兵庫県酒米振興会が企画。次回は「サスティナブルな酒米と酒づくり」をテーマに9月15日に開催予定で、近く募集を始める。