ひょうご経済プラスTOP 経済 阪急阪神HD189億円赤字 鉄道、歌劇、野球で打撃

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阪急阪神HD189億円赤字 鉄道、歌劇、野球で打撃

2020.08.13
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 阪急阪神ホールディングスが12日発表した2020年4~6月期連結決算は、純損益が189億円の赤字(前年同期は213億9500万円の黒字)に転落した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で鉄道の利用客が激減し、宝塚歌劇の公演を全て中止するなど娯楽事業も大きな打撃を受けた。4~6月期の最終赤字は11年ぶり。

 売上高に当たる営業収益は前年同期比40・5%減の1112億8600万円で、新型コロナの影響額は875億円という。

 事業別の営業収益は、鉄道バスなどの交通が外出自粛や訪日客の減少で47・6%減となった。阪急電鉄、阪神電気鉄道とも4月と5月は、定期券の利用者数が前年の2~3割減。切符など定期券以外は6割以上減った。

 娯楽事業は84・7%減。プロ野球の開幕が延期され、甲子園球場(兵庫県西宮市)で4~6月に阪神タイガースの公式戦がなかったことも響いた。

 このほか、旅行事業で国内外のツアーがなくなり、ホテル事業も出張や宴会の自粛で振るわなかった。

 鉄道沿線の商業施設を休業した期間の維持経費や、イベントの中止で発生した費用負担など計100億9400万円を特別損失として計上した。

 21年3月期の予想は引き続き未定とした。新型コロナの感染が再拡大し、訪日客の早期回復も見込めないことなどから、「多くの事業で先行きが見通せない」という。(三島大一郎)

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