経済
洋菓子のヒロタ 神戸・三宮など関西4店舗を閉店
シュークリームを製造販売する「洋菓子のヒロタ」(東京)は25日、西日本で展開する直営店5店舗のうち、神戸・三宮の店を含む4店舗を8月末で閉店すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などで業績が悪化したことが要因。店舗の見直しを進め、経営の安定化を図る。
地下鉄三宮駅店(神戸市中央区)▽地下鉄天王寺駅店▽大阪駅東口店-は31日で、JR天王寺駅構内店は25日で、それぞれ営業を終了する。
兵庫県内の直営店は姿を消すが、関西で残る南海ナンバ駅2階構内店と、東日本の全7店舗は営業を続ける。また、百貨店などで年間50回程度開いている催事出店や、量販店への卸売りも継続するという。
同社の創業者が1920年代に大阪で洋菓子の製造販売をスタート。終戦後、神戸・元町に設けた工場兼店舗が成長の土台となった。「ヒロタのシュークリーム」で知られ、ピーク時の94年には156店を出店していた。
しかし、消費低迷や競争激化で2001年10月、負債約50億円を抱えて経営破綻。翌年6月、外食事業などを手掛ける「21Lady」(東京)の傘下に入り経営再建を進めている。(中務庸子)