経済
テレワーク部屋を設置 川崎重工業、社員寮の集会室改装
川崎重工業(神戸市中央区)は、テレワーク用の部屋を兵庫県内の社員寮に設け、このほど運用を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務が広がったが、「仕事とプライベートの切り替えが難しい」との声を受けて開設した。
新たな部屋を設置したのは、独身・単身者向けの垂水寮(同市垂水区)と加古川寮(加古川市)。いずれも集会室だった場所で、それぞれ8席と12席を設けた。
垂水寮内の施設は67平方メートル。Wi-Fi(ワイファイ)を整備し、感染対策のために間仕切りを設けた。同寮の近くに家族向けの社宅があり、子どもがいて自宅での仕事が難しい社員の利用を想定する。前日までに専用のデータベースから予約し、在宅勤務の対象職場であれば、グループ会社を含めた全社員が利用できる。
川重は7月、東京と千葉の社員寮、社宅内で同様の施設を設置した。担当者は「要望を踏まえて別の拠点を設けることも考えたい」と話した。
隣接する家族向けの社宅に住む男性社員(33)は「家で仕事に集中できないので、専用スペースができたのはありがたい」と歓迎した。(塩津あかね)