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灘五郷各社、生詰め酒「冷卸」売り込み 国指定の地域ブランド

2020.09.26
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GI指定を機に売り出した日本盛の冷卸=西宮市用海町

GI指定を機に売り出した日本盛の冷卸=西宮市用海町

日本盛の冷卸

日本盛の冷卸

 今秋、神戸阪神間の酒造メーカーが、売り出す酒に工夫を凝らしている。新型コロナウイルス拡大で需要が振るわない中、新たなファン獲得を目指す。(中村有沙)

 灘五郷の各酒造会社は、地域ブランドを守る国の「地理的表示(GI)」に追加指定された秋の酒「冷卸(ひやおろし)」の販売に力を入れている。6社が7銘柄を発売した。

 寒造りした清酒を春から夏にかけて熟成させ、秋口に出荷する生詰めの酒。日本盛(西宮市)は、GI指定を機に今年から売り出した。米のうま味が残り、芳醇(ほうじゅん)で濃厚な味わいが楽しめる特別純米酒。担当者は「季節の酒として定着させたい」と話す。

 菊正宗酒造(神戸市東灘区)は2銘柄を用意した。酒母を昔ながらの手作業で育てる「生もと造り」で醸した本醸造酒と大吟醸酒で、切れの良さが特徴という。大関、白鶴酒造、櫻正宗、辰馬本家酒造も販売する。

 GIは、特定の地域で造られた酒類や農産物の品質を保証する制度。灘五郷は2018年に日本酒の産地として国内3例目の指定を受けた。今年8月、冷卸が追加指定された。