ひょうご経済プラスTOP 経済 兵庫への観光客、2年連続前年度割れ 経済波及効果は増

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兵庫への観光客、2年連続前年度割れ 経済波及効果は増

2020.09.29
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甲子園球場=西宮市甲子園町

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神戸新聞NEXT

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 兵庫県は29日、2019年度に県内を訪れた観光客数(速報値)が前年度比0・3%減の1億3651万人だった、と発表した。ゴールデンウイーク(GW)の10連休やラグビーワールドカップ(W杯)日本大会などの集客効果を、スキー客の減少や新型コロナウイルスの感染拡大が相殺したためで、前年度割れは2年連続。19年度末の県内観光客目標(1億5千万人)には届かなかった。

 調査は、年間1万人以上が訪れる施設やイベントなど、県内約1200地点の延べ入場者数を集計した。

 入場者数が最多だった施設は、甲子園球場の384万人。10年連続でトップを維持した。2位の明石公園(明石市)は、明石城築城400年と明石市制100年の記念イベントがあり、前年度比27・5%増の314万人。姫路城は前年度に続いて5位だった。

 地域別でみると、神戸はW杯開催で3542万人と0・1%増えた。丹波もGW効果で8・3%増の507万人だった。一方、暖冬による雪不足でスキー客が減った但馬、西播磨はそれぞれ4・8%、1・0%減った。

 季節別では、19年4~6月が前年同期比105万人(3・1%)増えたが、20年1~3月は同294万人(8・4%)減少した。雪不足のほか、新型コロナで外出を控えたことが影響した。

 ただ、いずれの悪化要因も19年度末に偏在したことから、観光客の消費が生む経済波及効果は1兆9326億円と前年度比7・4%増えた。19年度の県内実質総生産(GDP)のうち、観光産業は3・5%だったという。

 県は、20年度の県内観光客の見通しについて「域内の観光地は夏頃から回復基調にある。地元や近隣府県から早期に観光客を呼び込みたい」(観光企画課)としている。(森 信弘)