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小学校の社会科見学もオンライン コロナ禍で学校側から相談、工場や店舗が快諾

2020.10.28
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映像を見ながら教室で社会科見学を体験する児童たち=神戸市東灘区、六甲アイランド小学校

映像を見ながら教室で社会科見学を体験する児童たち=神戸市東灘区、六甲アイランド小学校

 兵庫県内の食品関連会社が、新型コロナウイルスの影響で中止した小学生向けの社会科見学をオンラインで実施している。店舗や工場の紹介動画を作成し、教室と職場をインターネット中継して社員と直接やりとりする手法を導入。働く現場を少しでも身近に感じてもらえるよう工夫を凝らしている。(三島大一郎)

 「商品の置き場所に決まりはありますか」「高齢者のためにどんな工夫をしていますか」

 食品スーパーのトーホーストア(神戸市東灘区)は10月中旬、市立六甲アイランド小学校(同)で「リモート社会科見学」を行った。3年1組の教室に設置されたスクリーンに、六甲アイランド店の長谷川拓店長が登場すると、子どもたちが次々と質問を投げかけた。

 トーホーは9月上旬、学校側から「社会科見学をしたい」との相談を受けた。しかし、店舗や工場内は狭い場所が多く、感染防止の観点から見学の受け入れを断念。代わりにオンライン形式を初めて導入した。

 当日は、3年生2クラス約70人が参加した。トーホーの社員2人が作成した約20分間の動画を視聴。商品入荷から開店までの様子や青果物の加工など、スーパーの一日の流れを学んだ。

 その後、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使い、児童が同店の長谷川店長にインタビュー。約20分間、日ごろ利用するスーパーで気になっていたことや疑問点を尋ねた。

 児童は「知りたいことがよく分かった」「普段は入れない場所も見られた」と満足げ。1組担任の安波雄三教諭は「コロナ禍で実際の見学ができないのは残念だが、みんな真剣に話を聞き、良い学習になった。こうした取り組みが広がってほしい」と期待する。

 食品卸の加藤産業(西宮市)も10月、主力のジャムやピーナツバターなどの独自ブランド商品を製造する上郡工場(兵庫県上郡町)の動画を公開。ジャムの製品化工程を製造ラインに沿って紹介している。

 同工場では毎年、近隣の小学校の社会科見学を受け入れているという。同社の担当者は「今年はコロナの影響で(受け入れを)中止したので、代わりになればと動画を作った。一般の消費者にも見てもらい、商品や工場をより身近に感じてもらえれば」としている。