ひょうご経済プラスTOP 経済 県内上場77社の中間決算 赤字企業が前年比3倍

経済

県内上場77社の中間決算 赤字企業が前年比3倍

2020.11.20
  • 印刷
神戸新聞NEXT

神戸新聞NEXT

 兵庫県内に本社・本店を置く上場77社の2020年9月中間決算が出そろった。最終的なもうけを示す純損益が赤字だった企業は26社(34%)で、前年同期の9社(12%)から3倍に増加。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要の減少や外出自粛などが業績に打撃を与えた。ただ、自動車向けの需要回復などを理由に、77社中25社が当初予想に比べて純損益を改善させたほか、15社が通期(21年3月期)予想を当初から上方修正した。

 中間純利益の合計は71億円。1085億円だった前年同期から94%も落ちた。

 赤字幅が最も大きかったのは、世界的な旅客需要の低迷で航空機部材の売り上げが3割落ちた川崎重工業の272億円。神戸製鋼所は自動車減産で鋼材などの販売が落ち込み、152億円の最終赤字を計上した。

 緊急事態宣言による外出自粛や休業要請の影響を受けた企業もあった。店舗の臨時休業が響いたワールドは、110億円の最終赤字に沈んだ。バス・旅行事業が苦戦した神姫バスと、外食の需要減で酒類用瓶の出荷が落ちた日本山村硝子の純損益は、それぞれ26億円、24億円の赤字に転落。訪問販売が制限された女性下着のシャルレが13億円の最終赤字だった。

 下期は業績の改善を見込む企業が多い。通期の純損益で赤字を予想するのは16社(21%)と、中間期(上期)に比べて4割減る見通しだ。神鋼は、自動車向けを中心に需要の回復が想定より早まったとして、通期の純損益を150億円の赤字と予想。8月時点の見込みから200億円改善するという。

 自動車メーカーに伝動ベルトを納めるバンドー化学も、純利益が8月予想に比べて5億円拡大する公算。同業の三ツ星ベルトは予想を据え置くが「(販売が)予定通りなら上振れする可能性が強い」(垣内一社長)とみている。(大島光貴)