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神戸の食材、海外展開へ商品開発 促進協議会が補助制度

2020.12.08
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輸出向け新商品開発で利用を推奨する神戸市産のイチゴ(同市提供)

輸出向け新商品開発で利用を推奨する神戸市産のイチゴ(同市提供)

輸出向け新商品開発で利用を推奨する須磨のノリ(同市提供)

輸出向け新商品開発で利用を推奨する須磨のノリ(同市提供)

輸出向け新商品開発で利用を推奨する神戸市産の北神ねぎ(同市提供)

輸出向け新商品開発で利用を推奨する神戸市産の北神ねぎ(同市提供)

 神戸市などは、地元産の農水産物を生かした輸出用の新商品開発に乗り出す。食文化を国内外に発信する都市戦略「食都神戸」の一環で、開発費の一部を補助してイチゴや酒米・山田錦などの活用法を探る。神戸ビーフの知名度を起爆剤に、新たなブランド品に育てて世界発信を目指す。(横田良平)

 神戸は都市部と農漁業地域が近く、農業産出額(2018年)が近畿の自治体別で3位。豊かな農畜水産品を活用した食文化を生み出そうと、15年に「食都」戦略を始めた。三宮の東遊園地などで直売市を開くなどのPRを続けている。

 海外展開では、5年前に市やJA兵庫六甲、市漁業協同組合、青果業者らで促進協議会を設立。同様の施策を展開する自治体の国際団体に加盟し、既存品の展示会出品のほか、市内特産の朝摘みイチジクを空輸し、その日のうちに香港で販売する試みも行った。

 だがイチジクなどの生鮮品は鮮度や「食べごろ」に関する食文化の違い、コスト面の問題があり、継続的な輸出には限界があるという。そこで一定の保存が利き、長時間輸送にも耐えられる加工品を軸に、新たな特産品作りに着手する。

 特産品を開発する事業者への経費補助制度を創設し、公募を始めた。材料費や調査費などを対象に、協議会メンバーとの共同開発で最大100万円を、単独開発で同50万円をそれぞれ補助する。

 食材は特に、山田錦や北区特産のイチゴのほか、「北神ねぎ」「須磨海苔(のり)」、垂水漁港などで水揚げされるちりめんを推奨。里山地域に群生する竹は食材以外に、装飾品利用も探る。

 年度内に開発し、新型コロナウイルスの収束状況を見極めて来年度から本格輸出につなげたい考え。市農水産課は「海外で『KOBE』の知名度は高い。開発後も展示会出展などで支援し、市の農水産物をPRする新たな目玉になれば」と話している。