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神戸酒心館 醸造で節水、英誌が表彰 資源管理を徹底

2021.01.07
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英国の酒類業界誌から環境表彰を受けた神戸酒心館の安福武之助社長=神戸市東灘区御影塚町1

英国の酒類業界誌から環境表彰を受けた神戸酒心館の安福武之助社長=神戸市東灘区御影塚町1

神戸酒心館の洗米工程。少量の水で効率的に洗浄=神戸市東灘区御影塚町1(同社提供)

神戸酒心館の洗米工程。少量の水で効率的に洗浄=神戸市東灘区御影塚町1(同社提供)

 清酒「福寿」の蔵元である神戸酒心館(神戸市東灘区)は、環境の改善に寄与したとして、英国の酒類業界誌から表彰を受けたと発表した。醸造に使う水を節約するなど、資源管理を徹底した。

 表彰は、英誌「ドリンクス・ビジネス」の「グリーンアワード2020」で、このうち水資源部門の「ウオーター・マネジメント・アワード」を受賞した。

 2010年から7年で醸造量を約3倍に伸ばしながら、この間に仕込みなどに使う水の量の増加幅を35%に抑えた点などが評価された。米や瓶の洗浄に使う設備で節水型を導入した。業界と手を携え、ミネラルが豊富な六甲山系の地下水「宮水」の維持管理にも力を入れた。

 神戸酒心館は近年、米国やアジア向けに輸出を伸ばし、海外売上高比率は約10%を占める。各国のワイナリーが環境保護に力を入れており、清酒の認知を高める機会につなげようと、表彰に応募した。同誌の表彰で、社会貢献などをたたえる「エシカル・アワード」でも上位3団体に選ばれたという。

 安福武之助社長は「人口減少、少子高齢化に新型コロナ禍もあって、清酒の国内需要の大幅増は考えにくい。品質だけでなく、無形の価値を提供して輸出増につなげたい」と話している。(佐伯竜一)